駅ナカに無人店舗の1号店を出店

 コロナ禍のこの1年、無人店舗はそれまで期待されていたほどには広がりが見られなかったというのが実情だろう。外出自粛により、オフィスビルや駅ナカといった、無人店舗のニーズが高かった立地への人の往来が激減。無人店舗のニーズはもちろんのこと、すでに開設していた実験店でも利用者の減少で実験データが集まらない事態となっているからだ。

 ただそうした中でも、スタートアップ企業を中心に出店事例は生まれている。中でも他社に先駆けて一般客向けの無人店舗を出店したのが、TOUCH TO GOだ。JR東日本スタートアップとシステムコンサルティング会社のサインポストの合弁会社で、昨年3月23日、JR山手線・高輪ゲートウェイ駅の構内に社名と同じ「TOUCH TO GO(TTG)」の店名で無人コンビニを開業した。さらに、他社へのシステム提供も始めており、昨年10月、同じJR東日本傘下の紀ノ国屋が山手線・目白駅前に出店した小型店「KINOKUNIYA sutto」や、今年3月31日に、ファミリーマートが東京駅前の高層ビル「サピアタワー」内に出店した「ファミマ!!」など、TTGのシステムを使った無人店舗があちこちで誕生している。

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