モバイルオーダー導入でテイクアウト販売が倍増

 1月に再発令された緊急事態宣言が3月21日で全面解除となった。だが、コロナ感染者が減る様子はなく、飲食店は引き続き時短営業が要請され、店内飲食の減少が底を打ちそうにもない。そんな状況を反映し、テイクアウトやデリバリーに関心を示す飲食店は依然として多い。

 このコロナ禍で台頭したのがウーバーイーツや出前館に代表されるフードデリバリーサービス事業者だ。出前館は昨年2月に2万店だった加盟店数が、今年3月には約3倍の6万店を突破。宅配を依頼するアクティブユーザー数も昨年11月時点には前年同期比52%増の471万人となるなど、加盟店・利用者ともに拡大を続けている。飲食店にとって両社の魅力は、手数料を払えばスマホによる注文システムの構築や配送スタッフを新たに雇うことなく、短期間でサービスを開始できること。手軽さとコストの低さからデリバリーサービスに加盟する個人店や中小の飲食チェーンが増えている。

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