無駄が多かったIT部門の業務を見直し

「一からのやり直し」。うどんチェーンの丸亀製麺などを展開するトリドールホールディングス(HD)はつぎはぎのシステムをすべて捨てて、シンプルで軽いシステムの構築に乗り出した。今年1月発表したDXの指針を定めた「DXビジョン2022」がそれだ。DXビジョンでは、①「全てのレガシーシステムを廃止し、クラウドとサブスクリプションを組み合わせて業務システムを実現する」、②「全てのネットワークには脅威が存在すると考え、ゼロトラストセキュリティを実現する」、③「コールセンター、経理、給与計算などのバックオフィス業務を全て手順化し、BPOセンターへ集約する」の三つを目指す姿として掲げた。

 また、企業価値向上を目指すため、「新規ビジネスの創出」「既存ビジネスの深化」「デジタル技術活用環境の整備」の三つの観点でプロジェクトを設置し、22年度までの達成目標を明示している。DXビジョンの対外的な発表は今年だが、社内ではすでに19年から動き出していた(イメージ図参照)。

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