商業施設の清掃という地味な仕事に科学的手法を取り入れ、話は聞くほどに広がりがあり、面白い。濱田社長の前職はイオンリテールの支社長。清掃をしてもらうお客の立場から一転、取引先として商業施設を見渡したことで新鮮な気付きがあったのではないか。コロナが求める新たな防疫清掃の対応にも着手。変化対応も怠りがない。 (インタビュアー・栗田晴彦)

マーケットインの発想に切り替えた

 ――今年3月、DXで施設管理のあり方を抜本的に変える「エリア管理」サービスを開始しました。

 濵田 当社はイオングループの店舗を始め、病院、オフィスなどの施設管理をもう50年近くやっているんですが、これまでは各施設に警備員と電気管理など資格を持った専門家が常駐していました。これに対してエリア管理は、そのエリアの施設をCSC(カスタマーサポートセンター)で集中管理するというものです。そのためまずは全国8支社にCSCを設置しました。そこではエリア内の施設をモニターで観察できるだけでなく、各設備の制御や点検業務も遠隔で行えるようになっているんです。

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