〝キンキン〟に冷やした「ショット」、「コカボム」の飲み方を家庭用に提案
遂に「コカレロ」がスーパーマーケットで販売されるようになった――。
コカレロとは20代、30代の若年層を中心に圧倒的人気を誇る高級リキュール。バーやクラブ、音楽イベントのパーティー需要で人気に火が付き、甘くて飲みやすく美味しいと数年で一気に幅広い飲食店に取り扱いが拡大。2017年からこの3年で売り上げは170%と急伸長した。昨年の年間販売数は50万本弱で、リキュールブランド全体の金額ベースでは売り上げ2位をすでに獲得し、直近5年で酒類の中で最も成功したヒット商品の一つとなる。
特に飲み方が若者から絶大な支持を得ている。コカレロを凍る直前まで〝キンキン〟に冷凍庫で冷やし、新鮮なライムを絞ってそのまま飲む「ショット」やエナジードリンクを入れた「コカボム」のほか、各種カクテル、ハイボール、コーラ、トニックウォーターなど様々に割って、それをSNSに投稿しながら女性でも楽しめるのだ。このような様々な飲み方は家庭用にも広がりを見せている。
今回、さらに販路を広げるために大手卸店と提携した。今までの家庭用販路は、酒販店、ECの一部に限られていたが、今年4月からGMS、SM、コンビニなどの一般家庭用に販売チャネルが広がった。コカレロはイントレピッド スピリッツ社がアイルランドで製造し、国内販売は輸入代理店のアイデイ商事が取り扱っている。そのイントレピッド スピリッツ社の日本代表である畑幸男ジャパンカントリーマネージャーは、「この1年、物流体制を整え準備をしてきました。販売ボリュームの大きい家庭用に切り込む形で、本格参戦します」と意気込みを語る。
商品群は、「コカレロクラシコ」の(700ml、5280円)、(375ml、3278円)、(50ml、600円)と、そこにスパイス成分を入れた「コカレロネグロ」(700ml、5500円)(いずれも税込)をラインアップ。1本価格は5000円台と1000円台の一般的なリキュールに比べ、約4倍と高い。ただし、畑マネージャーは「値下げはしないで定価販売を維持します」と明言する。その理由は、ブランド価値が定着し、ファンが多いのでリピート購入率と店頭回転率がともに高いためだ。店では若年層の新たな客層拡大にもつながる。「コカレロを1本販売いただくだけで、一般的なRTDで換算すると数十本の販売と同等以上の小売店様の利益商材として貢献できます」(畑マネージャー)。
その代わりに小売店向けには、コカレロのバルーングラスセット、ボムグラスなどのコカレロファンに垂涎ものの特別限定品の販促物を付ける予定だ。これらを使った飲み方提案を家庭用に広げ、付加価値での販売強化を一層促進していく。
30代の購入が増え食品スーパーの利益商材に
もともとコカレロは南米古来のハーブ酒で、そこに特別な17種類ものハーブをブレンドしたもの。これらハーブの複雑な風味を抽出するため、アイルランドで特別な蒸気蒸留工程を経て、繊細で爽やかな香りを引き立たせることに成功した。アルコール度数も29度と低く、高アルコールのリキュール類が苦手な女性も甘く飲みやすい。販売構成比でも女性が全体の4割を占めている。
コカレロは外出自粛のコロナ禍でも売り上げが順調に伸びてきた。飲食店の飲用からECに購入をシフトしているファンも多いためだ。家で動画を楽しみながらコカボムやショットを楽しむ1人飲みやホームパーティ用の需要も急増、オンライン飲み会での共通のキーアイテムにもなっている。
そこで今秋には「お家でハロウィン」をキャッチコーピーにした飲み方提案を計画。コカレロをイメージした販促物も用意し、通年での販促策を計画している。「昔、外で飲んでいた方で、生活に余裕のある30代の女性のECでの購入の伸び率が最も高い傾向にあります。その需要を近所の食品スーパーで拡大するため、店頭の飲み方提案を強化します」(畑マネージャー)。
コカレロは酒類の二極化が進んでいる中で付加価値型のリキュールとして支持を集める。価格競争にも陥らないことから、酒類の売り上げと利益の拡大、さらに若年富裕層の優良顧客の獲得につながるSMに欠かせない今春の注目商品と言っていいだろう。
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コカレロウェブサイト:cocalero.jp
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