急増する受注件数に対応するため店舗受け取り「ピックアップ」を導入

 イオンリテールのネットスーパー事業が急拡大を見せている。売り上げは2020年度上期の前年同期比2割増から第3四半期が3割増、第4四半期は4割増と四半期を追うごとに加速。新規登録者もコロナ特需に沸いた上期は前年の3倍に増え、ニーズが落ち着いた下期も2倍で着地する勢いで推移している。

 この理由についてネットスーパー本部の太田正道本部長は、「コロナ禍で一気に高まった需要に対して、店舗で対応できるキャパシティーを着実に広げてきたため」と説明する。

太田正道ネットスーパー本部長

 まずネットスーパーの実施店舗数を増やした。20年度、上期は4店舗、下期は17店舗増の200店舗に拡大。1店舗で需要がまかないきれないエリアではその近隣店舗でもサービスを実施し、需要を取り込んだ。併せて既存店でも受注処理能力を引き上げるべく、在庫置き場やバックルームにある壁や間仕切りを取り払い、作業場の面積を広げるなどの対応を行ってきた。

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