小売りDX企業としての存在感を際立たせたコロナ禍

 ディスカウント業界を牽引してきたトライアルホールディングス(以下トライアル)の価格訴求力は広く知られるが、近年はIT企業としての存在感が増している。

 その端緒となったのが2018年2月に福岡市内に出店したアイランドシティ店の取り組みだ。レジ機能を搭載した「スマートショッピングカート」や顧客の購買行動などを把握する「リテールAIカメラ」で新しい購買スタイルを提供。それから3年弱で全261店舗のうち23店舗に2500台の「スマートショッピングカート」を、32店舗に「リテールAIカメラ」3500台を据えた(20年11月時点)。

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