ホーユーはサロンとサロンの合間の白髪にストレスを抱えている人が、白髪が気になったときに自宅で行う白髪染め需要の獲得を加速させている。女性向けの白髪用ヘアカラー「シエロ ムースカラー」を10月1日よりリニューアル。市販品を利用したことがないサロンユーザーに対して、白髪が気になるところを泡で染める「ちょい染め」(部分染め)を新提案する。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、サロンに行きにくい状況が続き、自宅で髪を染めたいという需要が急激に拡大している。「シエロ ムースカラー」のターゲット層である子育てに忙しい40代前後の女性は、サロンに定期的に通う時間の確保や金銭面が負担になっているほか、サロンで染めた数週間後のヘアスタイリング時に、髪の後ろや内側から出てくる白髪に悩みを抱えている。
そこでリニューアルでは、全体染めだけでなく、残った分は取っておける泡タイプで、髪の後ろや内側の部分染めにも対応した商品であることをパッケージ前面に打ち出した。また、プロモーションでは部分染めを「ちょい染め」と伝達することで商品を気軽に手に取ってもらい、「出す」「すくう」「塗る」の3ステップで簡単に塗れることを訴求し、「これなら自分でも使えそう」と感じてもらう。
泡タイプのヘアカラーは1回ですべて使い切る商品が多い中、「シエロ ムースカラー」は「必要な量だけを使い、残った分を保存できるので部分染めにも無駄なく使える」(コンシューマー事業本部商品企画室松元冴香氏)のも特徴だ。
また処方や容器もリニューアルし、染毛力や色持ちなどの基本機能に加え、泡の弾力アップや使い勝手の向上などの改良も行っている。色持ち成分や、ツヤ成分、うるおい成分など6種のこだわり成分を配合。カラーバリエーションでは新たに、ピンク系2色、キャラメル系とアッシュ系に各1色を追加し、流行色でおしゃれをしたいというニーズに対応。ヘアカラー独特のツンとした匂いも抑えるなど、既存ユーザーの満足度向上だけでなく、初めてのセルフカラーでも心配なく使える工夫を施している。
プロモーションでは、イメージキャラクターに女優の大塚寧々を引き続き起用。店頭ではPOPなどで気になる白髪は泡で「ちょい染め」できることを積極的に訴求するほか、SNSでも展開していく計画だ。ホーユーは社会の急激な変化に伴うユーザーニーズに対応した新提案で、新規ユーザーの獲得を図る構えだ。