我が編集部にも「まいばす」ファンがいる。なぜいいか。曰く「リニューアル後に品揃えが増え、コンビニよりもスーパー価格で安く必要なものがすべて揃うこと。そしてきれいな店内だ」と言う。それは、古澤社長がこの間進めてきた改革と一致する。一時期の低迷を脱し、まいばすけっとは再び躍進を開始した。コロナ禍さえも糧に、もう一段の高みに上がろうとしている。(インタビュアー・栗田晴彦)

流れが変わり人手不足が解消された

――新型コロナに伴う外出自粛では近場需要を取り込み、売り上げが激増したと聞いています。

 古澤 一番大きな山だった4月は、既存店が前年比125%。3~5月でも115%となりました。当社は神奈川県の横浜市、川崎市と東京23区内に881店(6月末現在)展開していまして、この中には神田、秋葉原などオフィス需要が減って厳しい店舗もあります。ですが多くがプラスになり、特に住宅立地の店舗は買い上げ点数が大幅に増えました。大型店には足が向かない方が、日々の買い物をなるべく私どもの店舗でさっと済ませようとされたんだと思います。

 ――やはり惣菜より内食関連がよく売れたのですか。

 古澤 今回は圧倒的にそうですね。中でも大容量の生鮮が牽引しました。私どももともと生鮮の購入率が高いんですが、少人数世帯の方が多くて、小容量のものが中心でした。それが精肉も1kgパック、野菜や果物も丸ごとがボンボン売れまして(笑い)。それで急遽、そういう品揃えを強化したんです。

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