関西スーパーマーケット争奪戦の陰に隠れた感もあるが、フジ、マックスバリュ西日本の合併もSM業界再編の号砲を鳴らすものであることは間違いない。経営統合から合併まで2年の歳月をかけるが、それだけに疎漏のないものにしたいという尾﨑会長の思いはひしひしと伝わる。最善の合併に向けての模索が始まった。(インタビュアー・栗田晴彦)

地域の暮らしを支える最善策

――イオンの連結子会社になり、マックスバリュ西日本(MV西日本)と合併する決断をしました。

 尾﨑 スパっと決めたということではないんですけどね。独立でやりたいという思いは、正直ずっとありました。ただイオンさんはすでに我々の株を15%持ち、我々もMV西日本の株を7.6%持っている。このまま中途半端な状態でいるわけにもいかないし、色々話をする中でね。やっぱりMV西日本と一緒にやらないと、傷んだ中で地域貢献だと格好のいいことを言っても、絵に描いた餅に終わってしまう。それなら元気で自分たちで判断できる間に決断しようということになったんですね。

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