フジは5月18日、事業会社のフジ・リテイリング、マックスバリュ西日本と2024年3月に合併・設立予定の統合新会社の商号を「株式会社フジ」にすると発表した。「フジ」「マックスバリュ」「マルナカ」「ザ・ビッグ」の店舗屋号を存続し、中四国地域におけるシェアナンバーワンの規模を背景とするシナジー発揮を狙う。

 本社機能は広島市に設置。統合新会社の事業エリアの中心に位置する地理的な優位性、充実している移動手段などを生かし、組織運営の円滑化、今後の成長を見据えた事業機会の創出と具現化を加速させる。機能集約とシステム活用により、一層の効率化も図る。

 また、地域密着と連携を推進するほか、店舗へのサポート機能強化として、地区本部の設置を検討するという。

 現在、統合新会社の中長期数値目標、基本戦略、個別施策、投資などを盛り込んだ中期経営計画及び24年3月度の経営管理機構を策定中。その内容や統合新会社設立に向けた具体的なスキームについても協議を進めており、これらは決まり次第公表する予定。

 フジとマックスバリュ西日本は21年9月に経営統合を発表し、22年3月にフジを会社分割し、共同持株会社フジの傘下に事業会社のフジ・リテイリングとMV西日本が入る体制に移行。24年3月に3社を経営統合した新会社の発足を目指していた。