原材料や物流費の上昇から商品の値上げが相次ぐ中、フジ・リテイリングは、価格訴求を強化する方針を打ち出した。
同社は、2018年から「毎日が安い!お値打ち価格」として価格訴求を打ち出し、昨年は100品目を追加、約3800品目を展開している。また、「毎日が安い!お値打ち価格」の中から毎月約100品目を選び、さらに1~2割安く販売する「月間得だ値プライス」も実施中だ。
今年度はこれらに加え、創業55周年企画として「プラス55ポイント」商品も取り揃える。これは、カード会員向けの企画で、通常ポイントにプラスポイントがプレゼントされるというもので、対象商品は約100品目。「毎日が安い!お値打ち価格」の1~2割引に相当するという。
21年度の売り上げ実績は、「毎日が安い!お値打ち価格」商品が約350億円、「月間得だ値プライス」商品が約35億円。フジ・リテイリングでは、今年度は、「プラス55ポイント」も加えた三つの企画で前年度比10%増の売り上げを目指すとしている。