「復活の兆しか――」。コロナ禍で大赤字の決算が相次ぐアパレル業界の中で、久しぶりに注目を集めているのがしまむらだ。2021年2月期第1四半期こそ赤字だったものの、通期計画では営業利益234億円(前期比1.8%増)と4期ぶりに反転する計画を発表したからだ。既存店の単月ベースで見ても5月以降は客単価が上昇に転じた。しかも6月は既存店の売り上げが27%増と急増した。

 現状では「定額給付金が出た分のリベンジ消費で効果はすぐに剥げる」(あるアナリスト)との見方が少なくない。だが2月に急遽社長に就任した鈴木誠氏は「PBに加え、ライセンス業者と組んで強化した共同開発ブランドの区分けがようやく板についてきた」と、商品・店舗運営面などでの改革の成果を強調する。

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