アパレル2位のしまむらの完全復活はまだ先か――。同社が4月5日発表した2021年2月期決算は売上高が5426億円(前期比4%増)、営業利益は380億円(同65・4%)と急回復した。増益となったのは実に4期ぶりのことだ。
新型コロナウイルスの感染が収束せず、巣ごもり需要が堅調。都市部ではなく地方に店舗が多いことも幸いし、主力のしまむら事業の既存店売上高は2・6%増で着地。またトレンドを追い、短納期生産を推進したことで粗利が改善。しかもLINEやYouTubeなどのSNSを使った広告を積極化、テレビCMを思い切ってゼロにするなどした結果、販促費も大幅に削減、利益の急回復につながった。