郊外から大都市へ出店を移す

 国内で住生活関連品(ホームセンター〈HC〉、家具、DIY、ホームファッションなど)を販売する専門店は郊外や沿線ターミナルで展開することが多く、大都市中心部での展開は東急ハンズ、良品計画、ロフトなどの生活雑貨を主体とする業態を除くとほとんど存在しなかった。住生活関連の店舗は比較的大きな売り場面積を必要とする割には単位面積当たりの売上高が低く、賃料の高い場所では採算が取れない。都心には出店ができないというのが通り相場だった。

 こうした旧来の常識を打ち破ったのが5年前のニトリのマロニエゲート銀座(旧プランタン銀座)への出店だった。ニトリはこの後新宿高島屋店南館、東武百貨店池袋本店、渋谷公園通り店と矢継ぎ早に出店、都市生活者の支持を得た。昨年春には無印良品が満を持して複合型の旗艦大型店を銀座に出店、ロフトは新業態で大幅増床した。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから