中国工場は稼働再開も貨物停滞は長期化の懸念
「日本のサプライチェーンにおける中国の存在感は大きく、特に製造業領域での依存度は非常に高い」。物流関係者が指摘する通り、中国の製造工場、そして中国の物流はいわば日系メーカーの大動脈だ。今回の新型コロナウイルス感染拡大は、こうしたサプライチェーンの中枢をまともに直撃する結果となった。
武漢を含む湖北省の封鎖に続き、北京や上海、広東省などの地元当局も、春節の連休後2月9日までの営業活動の停止を指示。これにより日系メーカーが持つ現地工場の多くが全面ストップとなった。しばらくは事前の発注に応じて在庫分が送り出されていた製品もあったが、2月下旬には中国発の便数自体が減り、物量も激減した。