店舗面積の伸びに売り上げ、利益が比例しない

 少子高齢化による市場の変化、ますます深刻になる人手不足、自然災害による被災の拡大などショッピングセンター(SC)を取り巻く環境は大きく変化している。加えて、社会・経済のグローバル化やICT技術の進展とそれに伴う消費者のライフスタイル変化は顕著で、スマートフォンを基点にリアルとネットを自由に行き来するシームレスな消費スタイルなどが大きな潮流となって、SC業界にも影響を及ぼしている。


 日本SC協会が昨年12月下旬に発表した2019年末SC総数は3219カ所。新設数46カ所、閉店数47カ所で18年末に比べて1カ所減少、03年以来16年ぶりの前年割れとなった。この数年間の新設数は40−50カ所で推移しており、総SC数では横ばいの状況が続いている。

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