イトーヨーカ堂なかりせば、GMS全盛期に安さのダイエー、質のヨーカ堂の両雄の激突も見られなかったし、生活者に便利なコンビニエンスストアとして定着した、セブンイレブンの誕生もなかった。そのGMSは再生の途上、そしてセブンイレブンも転換期を迎えている。ヨーカ堂、セブン両社の成長に創業家のリーダーならではの思いを巡らせる。

セブンイレブンではいい経験をさせてもらった

 栗田 伊藤会長は1990年にセブンイレブンに入社されました。創業家なのに、なぜイトーヨーカ堂ではなかったのですか。

 伊藤 私は大学を出て銀行に5年ほどいたんですが、小売業に行くことはずっと意識していました。育った環境もありますし、小売業は好きでしたから。それで銀行を辞めて米国に留学してピーター・ドラッカー先生に師事し、卒業後は1年間ノードストロームで働きました。で、日本に戻ることになった時に、父がセブンイレブンに行かないかと。

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