招かれざる客の存在に危機感を強める

「どこの誰かは知らないけれど誰もがみんな知っている」。1958年から翌年まで放送されたテレビ冒険活劇番組「月光仮面」の主題歌だ。いま、株式市場でこの歌詞を最もよく体現しているのは、物言う株主や投資ファンドではないだろうか。米国系、欧州系、アジア系、国内系と出自はさまざま。だが、彼らはいつの間にか企業の株主名簿に姿を現し、経営者に問いを突きつけ、時には業界再編の引き金を引く。企業にとってそれは脅威なのか、それとも停滞を破る契機なのか。日本の小売業はいま、その問いから逃れられない局面に立たされている。

 数年前、ある会社は主幹事証券から「出来高が数カ月にわたって増えており、誰かが御社の株を積極的に買っているようです」と連絡が入った。同社社長は「物言う株主ではないか」と直感し、数週間後、その直感は的中した。著名な物言う株主から社長宛てにレターが届いたのである。内容は「同社株の3%取得、資本効率に関する提案のため、社長とCFO(最高財務責任者)との面会を要望する」というものだった。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから