コンビニPBの水と同等価格のシリカ水を発売
シリカ水の人気ブランド「のむシリカ」から新たに、「のむシリカ LIGHT(ライト)」が登場した。発売元のQvou(神戸市)は、「健康意識の高い40~60代の女性が中心ユーザーの『のむシリカ』に対し、『ライト』では、若い世代やシリカ水のライトユーザーを掘り起こす。また、かつて『のむシリカ』の愛飲者だった層を再び取り込みたい」と新たな市場開拓に意欲を示す。
シリカは、身体の組織同士をつなぐ役割を果たすミネラルの一つで、近年、健康や美容の観点から注目され、市場にも様々なシリカ水が登場している。中でも「のむシリカ」は、シリカの含有量で群を抜く。健康維持には1日40mgのシリカの摂取が必要と言われているが、「のむシリカ」には、1L当たり97mg含まれているため、500mLサイズを1日1本飲むだけで十分な量を摂取できる。しかも、マグネシウムやカルシウムなどシリカ以外のミネラル成分も豊富なので、必要な栄養素がバランスよく摂れる点も特長だ。
「ライト」は、シリカの含有量が1L当たり72mgと、「のむシリカ」より3割ほど少なく、他のミネラル類も1~2割ほど少ないが、他のシリカ水に比べれば圧倒的に多い。しかも価格は、「のむシリカ」の希望小売価格168円に対し、115~118円と、「コンビニPBの水と変わらない」(Qvou担当者)ことから、手頃な価格を武器に、若い世代や価格を理由にシリカ水の利用を止めた層の取り込みを図る構えだ。
成分や価格は〝ライト〟だが、品質の高さは「のむシリカ」と変わらない。ISO22000(食品安全マネジメントシステム)の認証を取得した生産工場で、オートメーションで生産されるため、異物混入のリスクがゼロに近い。また、ボトルはUV殺菌と除菌されたクリーンエアで殺菌、天然水も130度で10秒間加熱殺菌後、無菌充填システムでボトリングするので、菌の繁殖の心配もない。加えて、月に1度PFAS*汚染の検査も行い、数値も公表している。このほか、英国規格協会(BSI)が定める認定基準に基づき製造から販売までに発生するCO2を実質ゼロにしており、環境負荷の低い商品であることも訴求ポイントだ。
*PFASとは、有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称したもので、1万種類以上の物質があるとされており、健康被害のリスクも指摘されている

「のむシリカ」との2品揃えで売り場管理の負担を軽減
「のむシリカ」はECで販売をスタート、そこで人気商品となり、スーパーやコンビニでも買いたいとの声が多かったことから、2022年に小売店での販売を開始。今や総合スーパー、食品スーパー、コンビニ、ドラッグストアと、多様な小売業態に取り扱いが広がっており、累計販売数は1億本を大きく超えている。「ライト」も同様に、25年8月にECで販売を始め、その後、一般小売店流通にも乗り出した。現在、卸の展示会に出展するなどで取引先開拓を進めているが、「卸さん、小売りさんともに、反応は極めて良好」(Qvouの担当者)で、既に大手スーパーなどでの取り扱いも始まっている。
Qvouでは、小売業に対し、「のむシリカ」と「ライト」の2品導入による〝シリカ水需要の総取り〟を提案している。
「『のむシリカ』の高いシリカ含有量で、本格的なシリカ水を求める層を取り込み、手頃な価格の『ライト』でシリカ水に関心はあるが値ごろ感のある商品を求める層を取り込むことができれば、その間の価格帯の商品は不要になる」とQvou担当者は強調。さらにそれが棚の管理や発注の手間などの負担軽減にもつながるという。
「小売店さんは、店舗運営の効率化の観点から全体的にSKUを絞る方向に進んでいる。『のむシリカ』と『ライト』の2品を揃えることで、効率化を進めながらチャンスロスも防げる」(Qvou担当者)と見るためだ。
販促施策も複数取り揃えている。一つは陳列コンテスト。店舗間で店頭ディスプレイを競い、優れた陳列を行った店を表彰するというもので、併せて販促物も提供する。また、若い世代への訴求策として特定のアーティストのライブに協賛。「ライト」を5本購入して応募すると、チケットが当たるといった企画も検討中だ。さらに、企業のポイントを活用した販促施策も用意。ポイントの原資を提供し、通常1本買うと1ポイントのところを、期間限定で20ポイントを付与するなどで購入を促すことも計画している。

こうしたさまざまな施策を行いながら、夏に向けて水の需要が高まるこの時期、付加価値があり、かつ手頃な商品として「ライト」の導入を積極的に働きかけていく。

















