大都市飽和状態で「低線都市」への出店を強化

 中国連鎖経営協会が今年4月30日に発表した「2024年中国コンビニ上位100社」によると、ローソンは6652店で5位にランクインし、昨年の順位を維持した(表参照)。同社は中国各地で着実に店舗数を増やし、中国における日系コンビニとして最大規模を誇る。8月時点では6822店に達した。

 実際、ここ1、2年、景気減速や消費者の購買行動の変化を背景に、中国のコンビニ業界も大きな圧力を受けている。中国連鎖経営協会とKPMGが共同で発表した「2025年中国コンビニエンスストア発展報告書」によると、24年に中国コンビニ業界は総じて客数と客単価の下落という二重の圧力に直面し、一店舗当たりの日販は4634元(9万7314円・1元21円換算)にとどまっている。一部の大手企業は、急速な店舗拡大によって市場浸透率とブランド認知度が高まり、24年の店舗数がプラス成長を遂げている。しかし、店舗数の継続的な拡大は単店売上高の減少を招き、一坪当たりの売上高は引き続き低下している傾向が見られるという。

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