東芝テックは9月10日~12日の3日間、東京ビッグサイトで開かれた「国際物流総合展2025」にてRFID関連のソリューションを中心に紹介。物流現場における入出荷管理や棚卸業務などの効率化を提案した。

 ハンドリーダーのUF-3000は、ハンディ型・据置型・差し込み型など、使う場面でフレキシブルに形状を変えられる仕様だ。独自に開発した読み取りアルゴリズムにより、タグとの通信速度、スマートデバイスとの通信速度が従来機種に比べ共に高速化している。会場では、AMR(自立走行型搬送ロボット)と組み合わせることで棚卸業務を効率化する運用を実演。来場者の注目を集めた。

UF-3000を、協力会社のAMRと組み合わせて使う様子を実演

 また、物流センターなどでの検品作業に特化したモデルとして、RFIDトンネル式ゲートも紹介した。業種や現場環境に応じて、ウォークスルー型や自動搬送型などの4タイプを提案している。

ウォークスルー型のRFIDトンネル式ゲート

 こうしたハンディ、ゲートなどのハードと併せ、東芝テックは要望に合わせたソフト開発にまで対応するトータルソリューションが強みだ。

 23年にサービス開始した「CHAIN WORKS」は、サプライチェーンにおける業務効率化を支援するクラウド型プラットフォーム。自社で一からシステムを開発・構築する必要なく、インターネット環境さえあれば、月額制で初期投資を抑えた導入が可能だ。RFIDを運用する際のシステム構築機能もアピールし、同社ならではの総合力提案を示す展示となった。