OICグループは7月1日、グループ傘下でキノコの生産・製造を行う新設企業「キノラボ」が、北研の馬頭工場(栃木県那珂川町)のシイタケ生産事業を買収したと発表した。買収額は非公表。

 1961年創業の北研は、多様なシイタケの種菌研究・製造で全国1500件以上の菌床栽培農家を支えており、馬頭工場はその主要生産拠点の一つ。今回の馬頭工場の買収は、OICグループと北研の「おいしくて安全な“食”の提供を通じて、生産者と消費者をつなげ、食文化を次世代につなぎたい」という思いが一致し、実現したという。キノラボは、北研のきのこ栽培ノウハウを継承し、シイタケを始めとした多様なキノコの開発、生産・製造に取り組む。北研の種菌を使用する生産者との連携も推進し、キノコの生産・流通体制も強化していく。

 またロピアやスーパーバリューを通じた直販に加え、外食部門eatopiaホールディングスにおけるラーメンのメニュー展開、飲食店や惣菜でのシイタケの出汁の活用なども視野に入れており、グループ内での連携も推進していく。