スギ薬局は同社初のヘアスタイリングカテゴリーのPB「PROMONY(プロモニー)」を4月18日より全国の店舗および公式オンラインストアで発売した。クリームタイプの「ライト」「ナチュラル」(税込1408円)、ジェリータイプの「エアジェリー」(同1518円、以下同)のほか、操作性の良いファイバータイプはセット力に応じて「スタンダード」と「ハード」、さらに洗い落ちの良いクレイタイプの「クレイ」の全6アイテム(すべて容量90g)を用意した。

 「ナカノワックス」で知られる中野製薬との共同開発で、いずれもキューティクルケア成分や毛髪類似成分を配合しており、髪をケアしながらスタイリングできる点が特長だ。

 開発を担当したスギ薬局DX戦略本部の廣田季氏は2月まで商品開発部(現・PB開発部)に在籍。5月21日に行われた新商品発表会では「構想から約2年、やっとの思いで発売した。プロの現場で長く高い評価を受け続けている中野製薬のプロフェッショナルなこだわりと、『調和』を意味するハーモニーを組み合わせて『プロモニー』と名付けた。ヘアケアできるスタイリング剤という新たな価値提案を訴求し、長く愛されるブランドに育てていきたい」と思いを語った。

スギ薬局DX戦略本部の廣田季氏(左)、中野製薬コンシューマー事業本部の高橋卓也マネージャー

 また、中野製薬コンシューマー事業本部の高橋卓也マネージャーも「当社が小売業のPBを開発するのは初めてで、とても思い入れが強い商品。開発に2年をかけたことで、自信を持って提供できる」と力を込めた。

 発表会ではスタイリストと男女6名のモデルによるデモンストレーションが行われ、髪の量や質感に応じた使い分けのテクニックなどが披露された。

 スギ薬局のPBは主軸の「Sセレクト」のほか、スキンケアの「ドリップチューン」「プリエクラ」、ヘアケアの「ティースリー」などを展開しており、足元の売上比率は9.9%。スギ薬局SCM推進本部PB開発部ヘルス・ビューティ課の矢田慶二課長は「PBの伸び率は全体を上回る形で推移しており、売上比率は今期中に12%まで高める方針。今後も価値訴求に軸足を置いて丁寧に良い物をつくっていく」と語る。プロモニーの販売目標数は非公表だが、同社はこの新ブランドの拡販に努めていく構えだ。