「くらしモア」品質の良さと価格の安さを両立
日本流通産業(ニチリウ)のPB「くらしモア」が復調している。契機となったのは、2020年から猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。消費者がくらしモアを手にすることが多くなり評価が一変した。新川宏記商品本部長兼ブランド推進チームマネージャー(冒頭写真)は次のように語る。「巣ごもり状態になって、NBもなくて、くらしモアを手にすることが俄然増えた。その時にパンケーキミックスやパスタとかを食べていただいて、『あら、おいしいわね』となった」。24年度の同社オリジナル商品販売額は、22年度比で2桁以上、約100億円の売り上げ増となった。
1995年に発売されたくらしモアは食品と住居関連商品のPB。品質・機能・価格・安全・安心・信頼の六つを信条に、コモディティ(生活必需品)に絞った商品開発を行っている。同ブランドが大部分を占めるニチリウが手掛けるオリジナル商品のアイテム数は約2200。うち食品が8割で、残り2割は住居関連商品や衣料品(七つのオリジナルブランドで構成)が占める。