米食品スーパー最大手クローガーは7月28日、AI(人工知能)を活用した新しい買い物支援機能「AIショッピング・アシスタント」を導入した。献立の計画、商品の発見、割安な商品の探索を、来店・オンラインを問わず支援する機能で、傘下各社のウェブサイトとアプリで利用できるようになった。夏休みが明け、家庭が日常の生活リズムへ戻る時期に合わせ、手軽な夕食の選択肢とともに提示した。

 同機能は、クローガーの店舗従業員が持つ食に関する知識をAIの道具に落とし込んだものだという。具体的には、1週間分の献立を計画し、新しいレシピを見つけ、予算や食事制限に合わせて(デジタルな)買い物かごを組み立てられる。手書きの買い物リストやレシピカードを撮影したり、レシピのURLを貼り付けたりすると、該当する商品を探し出して数秒でかごを作成する機能も備える。平日の夕食から、スポーツ観戦に伴う軽食、誕生日会まで、目的に応じた商品の提案と買い物リストの作成にも対応するとしている。

 クローガーの上級副社長兼最高デジタル責任者のヤエル・コセット氏は「買い物をより簡単に、より直感的に、より便利にするデジタルの道具への投資を続けている。AIショッピング・アシスタントは、技術とAIを活用して、家庭がより手軽に計画し、発見し、買い物できるようにする取り組みの一例だ」と述べている。

購入経路を問わない「同一価格」を強調

 ちょうど販促シーズンである新学期・新生活シーズンに向けた同社の自社ブランド商品も積極的に取り扱う。朝食向けの調理済みサンドイッチやヨーグルト、弁当向けの詰め合わせ食品、平日夕食向けの冷凍・半調理品、放課後向けの軽食など、忙しい家庭の食事準備を簡便にする商品群を、価格を抑えた自社ブランドで揃えるとしている。同社は、朝食から昼食、夕食、軽食まで、自社ブランドによって品質を落とさずに家計の負担を抑えられる点を訴求している。

 購入の手段については、来店、ウェブサイト、アプリのいずれで買い物をしても、同じ生鮮品を同じ低価格で提供する。アプリやサイトで注文し、店舗での受け取り(ピックアップ)か、最短30分での宅配(デリバリー)を選べる。さらに、フードデリバリー各社のドアダッシュ、インスタカート、ウーバー・イーツの各基盤を通じても、地域の店舗から商品を届ける体制を整えているという。

 今回の発表のポイントは季節販促というより、AIを使った買い物支援機能を主要ブランド横断で正式に導入した点にある。特に、手書きのリストやレシピのURLから商品を特定し、自動でかごを組み立てる機能は、献立の決定から注文までの手間を削減する狙いがうかがえる。