「人種のるつぼ」であるニューヨークには、民族色の強いスーパーがいくつもある。中東やアフリカ、アジアなど各地域の食材や料理を専門に扱い、一般のスーパーでは手に入らないご当地食材が並ぶ。祖国から離れて暮らす移民にとっては懐かしい味に出合える「民族の聖域」のような場所だが、ニューヨークではこうした店が民族の垣根を越えて注目されることがある。中央アジア・ウズベキスタンの首都の名を冠した「タシケント・スーパーマーケット」(冒頭写真)は、まさに今、その渦中にある。

 マンハッタンの南西部に位置するウエスト・ビレッジ地区は、生粋のニューヨーカーが最も住みたい街に挙げるおしゃれな地域だ。築100年を超える住宅と商店、飲食店がバランスよく混在し、静けさと活気が融合している。ジャズクラブとして名高い「ブルーノート」のほど近く、地下鉄駅のすぐ脇にタシケントのマンハッタン店がある。2025年3月にオープンして以降、地域住民はもちろん、評判を聞きつけて市内各地から買い物客がやってきている。

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