米国ファンドのカナメ・キャピタルは5月26日、カワチ薬品に対し、河内伸二社長と社外取締役の渡辺林治氏の2名の解任を株主提案していることを明らかにした。カナメ・キャピタルは、3月15日時点でカワチ薬品の株式の約2.4%を保有していると見られる。

 ファンド側は河内社長に対し、2002年の社長就任後の低調な業績と株価を問題視しており、「代表取締役の資質を欠く」と指摘。元機関投資家である渡辺氏については、約10年の在任期間中、PBR(株価純資産倍率)1倍割れが継続していることについて、「監督機能が不在」と判断したという。

 あわせてカナメ・キャピタルは取締役任期を現行の2年から1年への短縮を求めている。「国内上場企業において取締役任期を1年とすることは一般的」というのが理由だ。

 これらの株主提案について、カワチ薬品の取締役会はいずれも反対意見を表明している。PBRが1倍を下回った水準で推移している点は「経営課題の一つとして認識している」としつつも、「河内伸二氏がリーダーシップを発揮しながら取り組んでいくことが、当社グループの持続的な企業価値向上のために必要」としている。

 カワチ薬品側は3月15日時点で、創業家の河内一族や奨学財団などを含め、株式の4割超を保有していると見られる。他の少数株主がファンド側に追随するかどうか。株主総会は6月11日に予定されている。