ある日用品メーカーが主催する会合で、東風谷社長とPALTACの吉田(拓也)社長が熱心に話し込む様子を目にした。世間話に興ずるという風ではなく、あるいはそれは、日用品卸業界の今後の在り方を話し込むものであったのか。消費環境の悪化、コストアップ、主力取引先ドラッグストアの寡占化と、難しい舵取りを迫られる日用品卸企業にあって、リテールサポート機能に磨きをかける、あらたの企業戦略がフル回転している。(インタビュアー・栗田晴彦)
ID-POSデータ活用に踏み込む
――物価高が家計を直撃しています。日用品の足下の消費動向はどうですか。
東風谷 私もこの業界に長くいますけど、前期(2026年3月期)みたいに売り上げも苦戦したというのはあまり経験がありません。今までもリーマンショックとか震災とかコロナ禍とか経済情勢が厳しい時は何度もありましたが、我々が扱う生活必需品のところにまでこんなに影響が出たことはなかったように思います。


















