12月28日の第1回投票を皮切りに、ミャンマーでは総選挙が始まった。選挙は3段階に分けて行われ、1月11日に第2回目を、1月25日に第3回目を実施した(本稿執筆時には第3回は未実施)。
今回の選挙は、クーデターにより政権を奪取した国軍が、選挙という「禊」を経ることで、統治の正統性を内外に示すことを狙っている。20年の選挙で圧倒的な民衆の支持を集めたアウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟は、少なくない議員や党員が殺害、拘束され、そこから逃れた議員の多くは少数民族勢力支配下のジャングルや外国、市井の地下組織などへ逃亡、隠棲している。さらに国軍は、軍に与しない政党が事実上登録できないように政党登録法を変更するなど、念には念を入れ、軍系政党が議席を独占できるように準備を重ねてきた。そのため、選択肢のない今回の選挙に対する庶民の反応は冷ややかで、政権は投票率の確保のためにさまざまな強引な手立てを講じている。
















