超優良企業ニトリホールディングス(HD)の成長に陰りが見える。2025年4~9月期の決算は減収減益となった。11月13日の決算説明会で似鳥昭雄会長兼CEO(冒頭写真)は「長い間商売をしているが、こうした状態は初めてで、皆さんの期待を裏切って申し訳ない」と陳謝した。その上で「客数が少ないというのは、今のニトリにはお客さんの求めている商品が少なく、魅力がないということ」と不振要因を反省。
自社商品のほとんどを中国、東南アジアで生産し、輸入するニトリにとって、長引く円安の進行は大幅な減益につながる。しかし、業績悪化の要因はこれだけではない。ニトリ国内既存店の客数がすべての月で前年割れとなるなど、目に見えて集客力が低下している。巣ごもり特需を享受した家具の反動減が長引いている上に、集客の武器であった生活雑貨などの低価格商品の売れ行きの伸びが鈍化している。


















