破竹の勢いで快進撃を続けてきたニトリホールディングス(HD)に、直近の2、3年、停滞感が漂っている。25年3月期売上高は9289億円(前期比3.7%増)で増収となった。だが元々の計画では23年3月期に1兆円を達成する予定だったが、今期(26年3月期)予想でも9880億円に止まっており、3年以上もズレ込んでいる。営業利益は2期連続、当期純利益は3期連続の減益だ。5月13日の決算説明会で似鳥昭雄会長兼CEO(冒頭写真)は「この2年連続の減益は、すべて私の責任でステークホルダーの皆様には大変申し訳なく思っている」と陳謝した。加えて、業績が低迷する子会社島忠の会長、社長が退任、似鳥会長自らが4月より島忠会長にも就任し、先頭に立って島忠の改革に取り組み、2年間で軌道に乗せる方針を明らかにした。ニトリHDは一人勝ち状態を保つことができるか、並みの企業になってしまうのかの岐路に立たされている。

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