生産性向上と従業員の負担軽減を実現

 3年目のさらなる需要拡大に応える――。ネット専用スーパー「グリーンビーンズ」を展開するイオンネクストは6月、千葉市の大型物流拠点、誉田CFC(顧客フルフィルメントセンター)に最新型ロボットを導入し、マスコミに公開した。新たに設置したのは、ピッキング作業の一部と注文ボックスの積載作業の完全自動化を担う2種類の自動化ロボット。これらにより人手がかかる作業の約30%を軽減し、生産性向上につなげる。

 グリーンビーンズは2023年7月、英国オカドグループとの提携によりサービスを開始した、首都圏向けに運営するネット専用スーパー。同社によれば、コロナ禍で急拡大したネットスーパー市場は収束後も順調に規模を拡大し続けている。その一方で、食品分野におけるEC化率は9.4%に留まっており、一般消費財と比較しても拡大余地が大きい領域だという。共働き世帯の増加など消費者の利便性志向の高まりを受け、オンラインにおける食品購入の需要は飛躍的な拡大が見込まれるため、物流拠点では高効率かつ柔軟なオペレーション体制の構築が急務となっている。特に、商品のピッキングやパッキング工程、体力的負荷の高い出荷準備作業は、人手に頼る部分が大きい。これら作業の業務効率向上に対応するため、AIとロボティクス技術を駆使した2種類の自動化ロボットを導入したという。

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