クオールホールディングス(HD)の2025年3月期決算は売上高2639億7200万円(前期比46.6%増)、営業利益134億6500万円(同61.8%増)、経常利益138億3100万円(同49.4%増)、純利益51億6400万円(同5.8%増)の増収増益で着地。第1四半期より第一三共エスファが連結子会社となったことで、売上高および営業・経常の各利益は過去最高を記録した。
主軸の薬局事業は売上高1716億4100万円(同4.0%増)、セグメント利益100億2800万円(同6.5%減)。処方箋の応需枚数が前期比3.6%増え、単価も伸びたことで増収となった一方で、原価や人件費の上昇で減益となった。引き続き技術料の算定拡大や各種認定薬局の推進で専門性を高め、処方箋事前送信サービス「クオールおくすり便」や、KDDIとの協業によるオンライン専門薬局「クオールどこでも薬局」などの取り組みでお客の利便性を高める。また、新型電子薬歴の導入などDXによる店舗の生産性向上を図り、収益性も高めることで、薬局事業は26年3月期に売上高1772億円、営業利益77億円を見込む。