ツルハホールディングス(HD)は4月4日、昨年末から延期されていた2025年2月期第2四半期決算説明会を開催した。当該期の決算発表が遅れたことについて、同社は12月中旬に24年5月期末時点で誤謬が存在する可能性を会計監査人から指摘され、過年度訂正を行ったと説明した。転貸物件について受取賃料より支払賃料の方が多いことによる転貸損失引当金や減損損失の計上により、24年5月期は当初の発表から営業利益約20億円、経常利益約18億円、純利益約23億円の減少となった。

 鶴羽順社長(冒頭画像)は「店舗開発部門における店舗の賃貸借契約の管理や、経理部門から店舗開発部門への指示など、内部統制に一部不備があった」と説明。再発防止に向けて、店舗管理に関する「店舗開発管理部」を3月に新設したほか、経理部に店舗契約に関する会計処理担当者を配置し、関係部署との連携を強化する。また、契約管理台帳のDX化も始めており、管理レベルの高度化を図る考えだ。

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