イオンは10月9日、ツルハホールディングス(HD)、ウエルシアHD2社の経営統合について前倒しする考えを明らかにした。

 吉田昭夫社長が同日の決算説明会で明らかにした。現在3社で課題の可視化や対処方法の検討などについて協議を進めている。吉田社長は「独禁法の関係で認可が下りないとスタートさせられないので、事前協議しかいまはできない状況。ただ(米国証券取引委員会に提出する届出書の)Form F-4の提出の必要がないと判明したので、当初予定しているよりは前倒しで統合を進められるんじゃないかということで、スケジュールを調整している段階」と説明した。

 吉田社長は会見で、ドラッグストア業界の事業環境が大きく変化するフェーズに移行していると指摘。これまでの出店による成長からサービス領域を含めたラインロビングにより、健康ニーズを満たすことがモデル変革の重要なポイントになるとして、「未病・予防・治療・介護のトータルでサポートするエコシステムを構築し、それをワオン経済圏に繋いで領域を広げていきたい」と語った。