投資ファンドのオービス・インベストメント・マネジメントが、7.15%を保有するツルハホールディングス(HD)の株式について、保有目的を「当社の管理下にあるファンドの資産運用のための投資」から「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」に変更した。オービスが7月29日に提出した変更報告書で明らかになった。

 ツルハHDは8月に株主総会を予定しており、昨年の同会では投資ファンドのオアシス・マネジメントから新たな社外取締役の選任などを求める株主提案を受け、すべて否決するなど、ファンドとの攻防が続いている。

 ドラッグストア各社や調剤薬局へのファンドの圧力は強まっている。クスリのアオキHDは7月にオアシスから取締役の解任を求める株主提案を受け、反対を表明。オアシスからは、約73億円の損害賠償などを請求する株主代表訴訟も提起されている。

 また、アインHDも6月に筆頭株主のオアシスから社外取締役の解任などを求める株主提案を受け、すべてに反対を表明。7月30日に行われる株主総会での動向が注目される。