コープみらいは、11月12日、埼玉県坂戸市の丸広百貨店坂戸店跡地にコープ坂戸薬師町店をオープンする。
同店は、近隣の小型店「ミニコープ」3店舗(薬師町店、千代田店、脚折店)を閉店し、集約した店舗。ショッピングセンター型の店舗で、ウエルシア薬局や西松屋、ケンタッキー・フライド・チキンなど、八つのテナントも入居する(25年2月まで順次オープン予定)。
直営の売り場面積は461坪で、コープデリ店舗の事業目標「おいしさと安心を、うれしい価格で。」を体現する店づくりに力を入れた。
農産では、地元JAいるま野を中心とした地場野菜を取り扱うほか、カットフルーツやカット野菜など、即食系の商品も取り揃えた。水産では対面販売を導入。作業場と店の間の仕切りを天井までガラスにすることで、「見える安心」を提供する。また、魚屋の鮨、魚屋の惣菜など、鮮魚素材の即食商品を導入する。畜産では、店内加工で産直の肉類を中心に展開するほか、生食サラダ室を設置し、インストアで即食・簡便商品の取り扱いを拡大する。惣菜・ベーカリーは、時間帯別の品揃えを実践するほか、女子栄養大学との連携協定に基づき、学生が考案した健康配慮弁当シリーズもラインアップする。加工食品では、コープ商品の品揃えを強化、冷凍食品はコープみらいで最大規模の品揃えで、宅配の人気商品やミールキット、乳幼児向け商品などを展開する。
同店から110m東には業務スーパー坂戸店、690m西にはヤオコー坂戸泉店、560m北西にはサンディ北坂戸店と、近隣には、価格訴求型、全方位型の競合が居並ぶ。こうした環境の中、利便性やおいしさ、安全性など、地域のニーズに応えたコープならではの品揃えで競合との差別化を図り、年商16億8000万円を目指す計画だ。