東海地方を地盤とするカネスエが関西に攻め込む。 11月末に滋賀県大津市にカネスエ大津レイクサイドガーデン店をオープン。愛知、岐阜、三重、静岡に次ぐ5県目の出店で、同社の「関西1号店」の位置付けだ。

 店舗の住所は大津市萱野浦24-65。「レイクサイドガーデン」という商業施設内の、スポーツ店跡地に居抜きで出店する。店舗面積は2300㎡。

 カネスエは10月現在、カネスエグループとして93店を展開している。主力業態は、生鮮品などを値打ち感のある価格で提供する「カネスエ」、ローコストを突き詰めた小型店「フェルナ」の2業態だ。いずれも価格訴求力に定評がある。

 滋賀といえば平和堂のお膝元だが、同社も昨今、商勢圏拡大に向け、東海・北摂への進出を進めている。大津に出るカネスエの1.2km南にもフレンドマート瀬田川店があり、今後2社がぶつかり合うケースは増えそうだ。また新店はイオンモール草津にほど近いほか、ディスカウンターのトライアルやラ・ムーにも挟まれている。カネスエの出店後、エリアの価格がどのように変化するか、注目だ。

 またカネスエがさらに南下を進めれば、関西全体の競争環境に影響を及ぼす可能性もある。関西では目下、オーケーを始めとしたエリア外企業の参入が相次いでいる。お客の奪い合いはますます激しさを増しそうだ。