セブンイレブン・ジャパンは9月3日から、東京都・千葉県・埼玉県の約5000店で揚げたてドーナツの本格展開を始める。

「お店で揚げたドーナツ」はメープル(税込140円)、カスタード(160円)、チョコ(160円)の3種類を売り出す。工場で生地から製造したドーナツを急速冷凍し店舗に納品、店内で揚げたてを提供する。最終工程を店で行うことで、ふんわり、もちっとした食感を実現した。

 7月、埼玉の約1200店で実施した試験販売が好評だったことから、東京や千葉への拡大を決めた。1都2県では9月3日から配達サービスの「7NOW」でもドーナツを注文できるようになる。今後、状況を見ながらエリア拡大も見据える。

 同社は2014年にもカウンターでドーナツを展開したが、この時は店内調理ではなく、工場で製造した商品を陳列していた。17年にこの形式での販売は終了した。

 今回、ドーナツ再販に乗り出したきっかけには、22年に発売し、ヒット商品となった「お店で揚げたカレーパン」の存在がある。同商品のノウハウを応用することで、ドーナツを新たな出来たて商品として生まれ変わらせた。

 セブンイレブンは「昨今、『淹れたて』『焼きたて』『揚げたて』などの‟出来たて”に対するお客様のニーズが高まっている」と指摘。これに対応すべく、目下、店内で仕上げるフレッシュメニュー強化の路線を鮮明にしている。

(冒頭写真は、埼玉県での試験販売時の様子〈24年7月〉)