トライアルホールディングス(HD)は今期、27店の新規出店を計画する。高収益のスーパーセンターを中心に出店し、九州を中心としたドミナント化を推進。プロセスセンターやセントラルキッチンなど製造インフラの整備も進め、店舗開発体制の強化に取り組む方針だ。
また、既存店の改装は28店を計画。生鮮を中心に食品を強化し、継続的な店舗フォーマット改革を実施することで、既存店売上高4.1%増を見込む。
トライアルHDの24年6月期決算は売上高7179億円(前期比9.9%増)、営業利益191億円(同37.2%増)で、売上高、営業利益ともに過去最高。24期連続増収を達成した。既存店売上高成長率も5.8%増と好調で、期末店舗数318店(同33店増)、うちスキップカート導入店舗数223店(うち外販3社・4店、同43店増)となった。
今期は売上高8088億円(前期比12.7%増)、営業利益229億円(同20.0%増)、経常利益238億円(同20.3%増)、純利益137億円(同20.3%増)を見込む。
7月17日には、北陸初出店となる「スーパーセンタートライアル富山マイプラザ店」を富山県にオープンした。同店は同社グループが独自開発したIoTやAIの技術を導入したスマートストアで、スキップカートを80台導入、インストアサイネージは国内100店舗目の本格導入となった。これらのデータを利活用することにより、同社はお客への新しい購買体験の提供に加えて、店舗の効率的な運営を目指している。また、獲得したデータをPB商品の開発にも活用。売上高構成比を24年6月期の14.9%から、中期的には25%まで拡大させる計画だ。