トライアルホールディングスは2月14日、東京証券取引所に東証グロース市場への新規上場を承認されたことを明らかにした。上場日は3月21日~26日を予定している。
同社は昨年3月にも上場を承認されたが、米国の金融機関の破綻などを受け、「株式市場に関する動向などを総合的に勘案した」として、上場を見送っていた。
今回は公募による募集株式発行で約300億円、第三者割当増資で約50億円の調達手取概算額を見込んでいる。使途としては、中核事業であるトライアルカンパニーの新規出店や改装、物流センター、プロセスセンター、店舗のITなどへの投資に約330億円を充てるほか、リテールAI事業を担うRetail AIの「スキップカート」やデータ分析基盤システムなどのソフトウエアの開発資金などにも充てる。
同日公表した24年6月期の業績予想は、売上高7110億円(前期比8.9%増)、営業利益185億円(33%増)、経常利益190億円(32.6%増)、当期純利益107億円(33.3%増)で、大幅増益を見込んでいる。