トライアルホールディングス(HD)は4月3日、東京証券取引所グロース市場への上場を延期すると発表した。
トライアルHDは3月8日に同市場への上場を発表。公募増資による発行株式2380万株に加え、第三者割当増資の最大約380万株で資金を調達し、想定発行価格2000円をベースとした場合、公募で441億円、第三者割当で最大72億円を調達できる見込みとしていた。調達した資金を事業子会社のトライアルカンパニーと、リテールAI事業への投融資に充てる計画で、4月3日は発行株式の価格決定日だった。
上場中止の理由について、「昨今の金融機関の破綻などを契機とした混乱が続く中、株式市場に関する動向などを総合的に勘案した」と説明。上場手続きの再開は、株式市場の動向などを見極めた上で総合的に判断する予定だ。