テスコがイギリス産のイチゴを数百トン追加で購入し、1㎏のパネット(小箱)を4.50ポンド(1ポンド=186円で837円)で、クラブカード価格で400gのパネットを1.90ポンド(同353円)で販売している(通常、400gのパネットは2.50ポンド=465円)。

 イギリスでは厳しい寒さと雨の春と初夏の後に突然暖かい天気が訪れ、イチゴの収穫が急増した。多くの生産農家が予想以上のイチゴ在庫を抱えることになったため、テスコが余剰作物の一部を引き受けることにしたもの。ケント、ウェスト・サセックス、イースト・サセックス、ハンプシャー、スタッフォードシャー、ヘレフォードシャーを含むイギリス全土で豊作のイチゴが収穫されている。

 テスコのベリー購買担当者、キャラム・ベイカー氏は「我々は生産者と緊密に協力し、彼らが作物に対して公正な価格を支払われるように努めている。今後一週間の天気は良好で、気温が20℃台中盤と予想されているため、顧客に提供できることを嬉しく思っている」と語る。

 ケントに拠点を置く果物生産者、マンスフィールズは、最近の曇りの天気にもかかわらず、イチゴの品質は非常に良く、果物がより長く発育する時間があったと述べている。カンタベリー近郊のチャーサムに拠点を置くこの会社は、イギリス最大の総合的な果物供給者の一つで、イチゴのほかに、さくらんぼ、リンゴ、梨、プラム、アプリコットも生産している。

 マンスフィールズのCEO、リー・ポート氏は、「今年初めの寒くて雨の多い時期と最近の小さな熱波の結果、予想される収穫量の多くが7月下旬から8月初旬に集中する。このため、8月末まで週に約40〜50トンの余剰イチゴが出現することになる。テスコのおかげで、それが無駄にならずに済む。大きくてジューシーでおいしいイチゴだ」と述べている。