アインホールディングス(HD)は7月30日に株主総会を行い、投資ファンドのオアシス・マネジメントから受けていた株主提案のすべてが否決された。

 アインHDの株式を14.89%保有する筆頭株主のオアシスは6月、社外取締役2名の解任と4名の選任、社外取締役の個人別の固定報酬額決定、社外取締役に対する譲渡制限付株式付与のための報酬決定の4議案を提案し、アインHDが反対を表明していた。

 また、この株主総会でアインHDは、元名古屋高裁長官の綿引万里子氏、セブンイレブン・ジャパン副社長の木村成樹氏、日産自動車、ゴールドマン・サックス・アンド・カンパニーを経てファーストリテイリングや博報堂などで社外取締役を務める服部暢達氏ら社外取締役5名を含む取締役11名を選任した。

 セブン&アイHDは7.78%を保有するアインHDの大株主で、オアシスは独立性を欠くことなどを理由に木村氏の選任に反対票を投じるよう株主に呼びかけていたが、この主張も通らなかった形だ。