東急は7月4日、同月8日にオープンする大型複合施設「渋谷アクシュ」(東京・渋谷)の内覧会を開催した。
渋谷アクシュは東急が進める渋谷東口エリアの再開発事業の一つで、総事業費は約275億円。渋谷駅から青山方面に続く中間エリアに立地し、グループが手がける商業施設「渋谷スクランブルスクエア」や「渋谷ストリーム」、「渋谷ヒカリエ」に近接している。
ビルではオフィスや商業店舗のほか、イベントやアートの発信を行う広場を設け、行き交う人々の〝溜まり場〟を目指す。渋谷駅側の広場では設置された大型シースルービジョンで四季折々の季節感を演出する映像を放映するほか、広場ではキッチンカーの出店やイベントで賑わいを演出。また、青山方面の広場では、現代アートギャラリー「NANZUKA」によるパブリックアートを展示する。
ビルは 高さ120mの地下2〜地上23階建て。地下は駐車場で、1〜4階が商業店舗、5階から上がオフィスとなっている。テナントの大部分がオフィスだが、このエリアに少ない飲食店を入居させたことで(平日のワーカーのランチ需要に加え、)「休日の(来街者の)ランチ・ディナー需要も取り込む」(田邊秀治都市開発本部渋谷開発事業部プロジェクト推進第二グループ担当部長)狙いだ。
田邊秀治都市開発本部渋谷開発事業部プロジェクト推進第二グループ担当部長
商業ゾーンは計15のテナントが入居。飲食店舗は、タリーズコーヒーなどのカフェが3店舗出店するほか、タイやスペイン、インドなど様々な国の料理店が多く出店し「毎日来ても飽きない店舗ⅯⅮを意識した」(田邊部長)。
一方のオフィスは既に満床で、人材やIT、不動産関係の企業が契約。就業者数は約2500人を想定している。商業ゾーンとの連携では、グループのオフィスビル就業者に向けてアプリ「Shibuya TOQ Pass」を使った優待サービスを実施する予定で、関連施設との相乗効果を狙う考えだ。
渋谷駅側の広場に設置された大型シースルービジョン
広場は階段など休憩スペースを多く設け、人々の休憩スペースとしての利用も促す
青山方面の広場では、現代アートギャラリー「NANZUKA」によるパブリックアートを展示。アート作品は、年に2~3回ほど入れ替えながら継続的に展示する予定だ
本場スペインのカジュアルビアレストラン「Cerveza JPN」が日本初上陸
日本料理・居酒屋 「中井商店」が初出店
カフェ「ANTICO CAFFÉ AL AVIS」
Spice Theater(スパイスカリー&クラフトビール) が渋谷エリア初出店
渋谷の現代アートギャラリーNANZUKAによるバーが誕生
タイ料理・チャオタイ渋谷アクシュ店
haleʼaina HOA(ハワイアンカフェ&ダイナー) 東京初出店
タリーズコーヒーは3階のオフィスエントランスにかまえる
オフィスエントランスではカフェ以外にも座って話せるスペースを多数設けている
階段部屋を「たまりば」いう名で提供する
オフィスフロアは既に満床