ウエルシア薬局はPB「からだWelcia」の新商品「集結!ほぼ植物の原液美容液シリーズ」を7月1日から全国の店舗で発売する。ラインアップは、「カカドゥプラム」「バクチオール」「発酵ハトムギ」「ライムパール」「ライ麦プラセンタ」「フラーレン」の6品目。それぞれ毛穴や角質のケア、肌荒れ防止といったニーズを満たし、朝夜を問わず使うことができる。いずれも30ml入りで価格は税込1628円。

 最大の特徴は、機能性成分をすべて植物由来でつくり上げ、自然由来指数98%以上の美容液としたことだ。「からだWelcia」のビューティケア商品はもともと「クリーンビューティ」をコンセプトに、「成分のこだわり」「地球環境への配慮」「クルエルティフリー(動物実験ゼロ)」の三つの方針を軸に開発を行ってきた。近年、特に自然由来の美容商品に注目が集まり、成分や機能性を重視した「成分買い」の需要が高まっていることから、開発に3年をかけて同シリーズ発売にこぎつけた。

 6月26日に行われた新商品お披露目会で、ウエルシア薬局化粧品開発担当主任の古田愛香氏は「お肌の主要な悩みすべてに植物由来成分で寄り添う美容液は業界初の画期的な商品」と胸を張り、「植物だから効果が弱いのではないか、という印象を払拭していただけるような、パワフルで聞いたことのないワクワクするような植物で構成された美容液ばかり」と自信を見せた。たとえば「カカドゥプラム」は地球上で最もビタミンCを保有するスーパーフルーツと紹介され、肌にうるおいを与え毛穴ケアに役立つという。

ウエルシア薬局化粧品開発担当主任の古田愛香氏

 ウエルシア薬局は「からだWelcia」と「くらしWelcia」をあわせたPBを、現在の294SKUから2026年までに400SKUに拡大する方針だ。同社取締役商品本部長の小川光芳氏はPB開発の方針について、「付加価値がつけられないものは基本的につくらない。差別化ができるものを世に出している」と力を込める。

 今回の美容液シリーズのターゲットは、ユニセックスの20~60代と幅広く設定。8月末には肌への刺激や負担が少ない「肌をとことん思いやる洗顔シリーズ」、9月以降にも「袖を濡らさず顔が洗えるアームバンド」など、PBの洗顔関連商品を続々発売する予定だ。

 また、今回初めてインフルエンサーをお披露目会に招き、新商品を事前に体感してもらう場を設けた。これは「拡散力などに期待して」(古田氏)の試みで、62名を招致。今後はインフルエンサーと連携したマーケティングにも力を入れていく。