コロナ関連需要の反動減でウエルシアは減益に
主要ドラッグストア7社の2024年2月期、3月期決算は、人流の回復、インバウンド需要の復活、値上げなどの影響で、全社の売上高が前年度を上回った。ウエルシアホールディングス(HD)は1兆2000億円超え、マツキヨココカラ&カンパニーも初めて1兆円を突破。伸び率が大きかったのはスギHDと薬王堂HDで、いずれも2桁増を達成した。
一方、利益を見ると明暗が分かれた。7社中唯一営業利益以下すべてで減益だったのがウエルシアだ。検査キットなどコロナ関連需要の反動減が響いたが、営業利益の減少に加え、販管費も増加したことから、営業利益率も0.4ポイント悪化した。これに対し、ウエルシア以外の企業はいずれも営業利益以下すべて増益で着地。中でもマツキヨココカラは、コロナ禍からの回復で営業利益、経常利益が約5割増加した前年度に続き、すべての利益で2割以上の伸長を実現。販管費率が0.9ポイント改善したこともあり、営業利益率も0.9ポイント向上した。