米国の投資ファンド、カーライルグループがケンタッキーフライドチキンを運営する日本KFCホールディングス(HD)を買収することを発表した。5月21日から7月9日までの期間でTOB(株式公開買い付け)を行う。買い付け価格は普通株式1株につき6500円。決済開始日は7月17日を予定する。

 日本KFCは1970年に当時の米KFC社と三菱商事の合弁で設立され、今も三菱商事が35.12%を保有する。カーライルグループは今回のTOBで三菱商事などから株式を取得し、日本KFCHDを完全子会社化する。日本KFCHDは上場廃止となる見込みだ。

 三菱商事は50.1%を保有するローソン株も一部売却し、KDDIとの共同経営に動くなど、保有資産や事業の見直しを進めている。

 日本KFCHDの2024年3月期連結業績は売上高が前期比10.8%増の1106億8500万円、純利益が同74%増の43億3200万円と好調で、今後はカーライルグループ傘下で店舗網の拡大などに取り組むとみられる。