すかいらーくホールディングス(HD)は8月11日、初の環境配慮型店舗「ガスト東村山市役所前店」(東京都東村山市)をオープンする。

 店舗面積約297㎡の東村山市役所前店は、電気とガスの両方でCO2排出量実質ゼロの運営を行う。

 電力は100%再生可能エネルギーを使用。屋根に太陽光発電設備を設置し、店舗運営に必要な30%相当の電気量を発電する。残りの70%は再エネ由来のCO2フリー電力を利用する。省エネにも配慮し、LED照明や人感センサー、シーリングファンなどを取り入れる。そのほか、カーボンニュートラル都市ガスを導入。これらの取り組みにより、年間で約88tのCO2削減を実現する。

 資源の有効活用も図る。屋根に降った雨水を植栽の散水に使用したり、既存店舗で傷んだ家具をリメイクして再利用するほか、店内の一部には地域活性化につながる地域木材「とうきょうの木・多摩産材」を使用する。

 そのほか、エコと従業員の働く環境改善を両立する取り組みも取り入れる。エネルギー使用量を抑えた空調や、排気時に捨てる室内の熱を空気に伝える交換機を導入。また、配膳ロボットなどの導入で従業員の負担を軽減、同時に接客サービスの向上を図る。